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Snow in the Dark
一年が終わる。

フとした瞬間に
あ、もうSMAPはいないのか
と、実感する。

ほとんど何気ない瞬間に。

それは例えばテレビ雑誌を眺めて
年始はどの番組を見ようかなんて
何となく考えているときだったり。

それは例えばいつも通りの時間の
いつも通りの場所に在るべき物を
いつも通りに目で追うように。

それはもう当たり前に。

失われたのだと、実感する。

僕にとって、今年は喪失の一年だった。

4月に母が亡くなり
10月に父が亡くなった。

二人とも、まさか自分達が入院したきり
こんなことになるとは思っていなかったから
当然エンディングノートなんて書き残しておらず
家の中の荷物は、その日のまま、そのままで。

約二ヶ月をかけて、実家を整理した。

在るべき場所に
在るべき物が見当たらず
それが永久に失われたのだと知る。

実感する。

この空虚な喪失感と焦燥感とは
どう付き合っていけば良いのだろう。

何のために生きるのかを自分に問い
何のために生きるのかと自分に答える。

人生は決して長いとは限らず
良いことと悪いことは等価交換とは限らず
ただ、全ては平等に不平等なのだ。

だから僕は
できるだけ、人のために、命を搾ろう。

人のために。

できるかな。
言うほど簡単ではないかもしれない。
なぜなら僕は未熟で、臆病で、傲慢で
とてもじゃないが立派な人間ではない。

だけれど
できることなら、そう在りたいのだ。
この存在にも意味があると思いたいのだ。

今年は喪失の一年だったけれど
同じほど嬉しい出逢いや、再会にも恵まれた。
辛いときほど本当の味方が解る。
それを知った。

017.jpg

雪が、降り落ちている。

地面が白く積み重なって、そして
踏み固められ強くなって、そして

写真の中に
音楽の中に
手帳の中に

慈しむような悲しみが
柔らかくて、温かくて、優しい苦しみが
泥濘のような虚しさと、深淵のような喜びが
書き残された言葉のように、ただ染み込んでいく。

フとした瞬間に
あ、もう父も母もいないのか
と、実感する。

ほとんど何気ない瞬間に。

一年が終わる。
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